ヒカリツミキ
教育

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誰でもハードウェアについて学べるモジュール型玩具
ヒカリツミキは、複数の独立した機能を持つツミキを目に見える光でつないで、様々な機能を実現できるモジュール型玩具です。ツミキ同士は磁石で接続され、簡単に組み替えることが出来ます。例えば、<距離センサ+ライト>で人の接近を検知してライトを点けたり、<振動センサ+スピーカ>で振ると音がするガラガラのような電子楽器を作ったり、さらには<スイッチ+無線+DCモータ>でラジコンを作ったりすることが出来ます。
電子回路を組み合わせるモジュール型玩具は他にもありますが、ヒカリツミキはツミキ間の情報のやりとりに光という物理的な信号を使うことで(光通信)、それぞれのツミキのつながりや伝達される情報の内容を目で見て直感的に理解することができます。また電気的な接点を使わずに済むため、安全性が高まります。これにより、既存のモジュール型玩具を利用することが難しかった小さな子供から楽しめる作品を目指しました。この作品を通して幼少期から様々なハードウェア要素に触れることにより、子供が「ものづくり」に興味を持つきっかけになればと考えています。
こだわった点は、子供にとって親しみやすい存在となるよう積木調の木製外装を採用した点です。レーザーカッターで木材を切り出した後、箱組してベルトサンダにて面取り、水性ウレタンニスを塗って仕上げました。また、玩具としての強度・信頼性を確保するため、回路部品を保持するシャーシを3Dプリンタで出力し、木製筐体内に挿入する構成としました。作品の特性上、ブロックの数が少ないとつまらないので、これらのパーソナルファブリケーション機器をフル活用して大量のブロックを作成しています。
※本作品は平成27年度異能vationプログラムの助成を受け制作しました。
- 使用した加工機械
- レザーカッター、3Dプリンタ、ベルトサンダ、フライス盤、リューター、その他工具全般(やすり、カッター等)
- 使用部品
- ARDUINO promini互換機、拡張用FPC(P板.com発注)、リチウムフェライト電池、各種デバイス類(センサ類・スピーカ・モータ etc.)、3Dプリンタ出力部品(シャーシ等)、木材(天然木4㎜板材)、マグネット球(φ5)、PET板材、… etc.